トップレディの施術による「8OHdG」量の変化試験で8OHdG量が減少


80HdG(8-ヒドロキシデオキシグアノシン)とは

8OHdGとは遺伝子の異常の指標である。8OHdGの数値が高いことは、遺伝子が傷つけられていることを表す。8OHdGは、塩基の一種であるグアニンが酸化された状態であり、つまり、遺伝子が酸化により障害を受けたという結果である。 8OHdGが生じる原因としては、酸化物質の取りすぎ、紫外線や放射線の暴露、精神的ストレス、糖尿病、高脂血症、肌荒れ、肥満などである。特に、肥満では、遺伝子に影響を及ぼすDNaseが8OHdGを増加させる。この8OHdGの増加は、体調をくずしたり、美容を損なう心配があると言われています。

つまり、遺伝子の酸化変異は、8OHdGの増加と同じことである。遺伝子が変異してしまう と元に戻りにくいため、8OHdGを増加させない生活環境や生活習慣が望まれる。

環境化学物質・紫外線・電離放射線その他による外因性活性酸素やライフスタイルの乱れなどにより生じる内因性活性酸素は、DNAに損傷を生じ、癌や生活習慣病を引き起こすと考えられている。中でもDNAの酸化損傷の一つである8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OH-dG, 8-OHdG, 8OHdG, 8-oxo-dG, 8-oxodG, 8oxodG)は、細胞に突然変異を起こすことから広く研究されている。これまでに発表された8-OH-dGに関する論文数は、2000報(尿中8-OH-dGは280報)を超えており、年々研究者の数が増えていることがうかがえる。増加の理由として、DNA修復酵素OGG1、ヌクレオチド浄化酵素MTH1がヒトや動物細胞に普遍的に存在することが確認され、生物学的意義が高まったこと、HPLCによる生体試料中の8-OH-dG分析法が改善されたことなどが挙げられる。

DNA-80HdG(8-ヒドロキシデオキシグアノシン)図


80HdG(8-ヒドロキシデオキシグアノシン)とは


トップレディで実施した施術の効果について、施術実施前 及び 施術実施後尿を用いて検討した。
80HdG(8-ヒドロキシデオキシグアノシン)臨床テスト内容 試験期間
平成21年5月14日から平成21年6月22日

被験者
女性7名 被験者に対して事前に、参加に同意を得た。

検査項目
1)8OHdG(8ヒドロキシデオキシグアノシン) : ELISA法により、日本老化制御研究所製のキットを用いて測定した。



施術の効果について、施術実施前 及び 施術実施後尿を用いて検討
表 1  施術による8OHdG量の変化
表1に示したように、施術後の尿中8OHdG量は、施術前に比較して減少していた。
施術前の尿中8OHdG量は、平均値で、33.4nM であった。これに対して施術後の尿中8OHdG量は、平均値で、21.0nMであり、施術前に比して、63%に低下した。この変化は、t検定により、危険率1%未満で有意な低下であった。


8OHdGとは、遺伝子の酸化により生じる酸化マーカー考察
施術により遺伝子の酸化やDNAの障害が軽減されたと考えられる 8OHdGとは、遺伝子の酸化により生じる酸化マーカーである。 遺伝子は常に酸化物質や紫外線による酸化や障害にさらされており、この障害により、8OHdGが産生され、遺伝子が変異する原因である。8OHdGが高いということは、遺伝子が障害されているという証拠である。 トップレディで実施している施術により、8OHdG量が有意に減少したという結果は、施術により遺伝子の酸化やDNAの障害が軽減されたと考えられる。結果として、この施術は障害や酸化から全身を守る有効な手段であると結論される。


80HdG(8-ヒドロキシデオキシグアノシン)参考

【酸化ストレス】
  生物にはフリーラジカルから自身を守るメカニズムが具わっています。食品中のポリフェノールのような抗酸化物質、SODのような抗酸化酵素などがその例です。通常、生体中の活性酸素のレベルと生体の抗酸化能はバランスが保たれています。このバランスが崩れ、活性酸素のレベルに抗酸化能が追いつかない状態を「酸化ストレス」と呼びます。

【8-OH-dG (8-OH-dG, 8-OHdG, 8OHdG, 8-oxo-dG, 8-oxodG, 8oxodGとも表記)】
  フリーラジカルはDNA、タンパク質、脂質、糖質などさまざまな生体分子に障害を起こします。生体分子のうち最も障害を受けやすい分子の反応物は「酸化ストレスマーカー」と呼ばれます。フリーラジカルによる細胞のダメージを評価する場合、このようなバイオマーカーを測定します。DNAの場合グアニン塩基がフリーラジカルの攻撃を受け易く、活性酸素により8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OH-dG)が生成します。

参考文献
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科学文献
Talanta. 2004 Jun 17;63(3):617-23.
Determination of urinary oxidative DNA damage marker 8-hydroxy-2'-deoxyguanosine and the association with cigarette smoking.Yao QH, Mei SR, Weng QF, Zhang PD, Yang Q, Wu CY, Xu GW.
National Chromatographic R&A Center, Dalian Institute of Chemical Physics, Chinese Academy of Sciences, ZhongShan Road 161, Dalian 116011, PR China.
8-hydroxy-2'-deoxyguanosine (8OHdG) has been widely used as a biomarker of oxidative DNA damage in both animal models and human studies. To evaluate the effect of cigarette smoking on oxidative stress, we studied the levels of urinary 8OHdG from smokers and non-smokers and investigated the association with cigarette smoking. The urinary 8OHdG concentrations were determinated by capillary electrophoresis with end-column amprometric detection (CE-AD) after a single-step solid phase extraction (SPE), and then quantitatively expressed as a function of creatinine excretion. To increase the concentration sensitivity, a dynamic pH junction was used and the focusing effect was obvious when using 30mM phosphate (pH 6.50) as sample matrix. The limit of detection is 4.3nM (signal-to-noise ratio S/N=3). The relative standard deviation (R.S.D.) was 1.1% for peak current, and 2.3% for migration time. Based on the selected CE-AD method, it was found that the mean value of urinary 8OHdG levels in the smokers significantly higher than that in non-smokers (31.4+/-18.9 nM versus 14.4+/-7.6 nM , P=0.0004; 23.5+/-21.3 mug g (-)(1) creatinine versus 12.6+/-13.2 mug g (-)(1) creatinine, P=0.028).